NPO法人ひまわりらぼは何をするのか

全国でさまざまな支援団体が毎年立ち上がり、何とか少しでも子どもたちを救おう、支えようと活動をされています。

子ども達の立場に立ってみると、支援してくれる団体は多ければ多いほどいいと思います。と同時に身近に親身になってくれる大人がいる事を知って欲しいと強く願っています。

しかしながら、たくさんの支援窓口がありその情報を発信する仕組みもあるのに、なかなか子ども達に届いていない現実があります。

私たちはどうしたら子ども達に助けが届くのか考えました。

そして、すでに日常の中に入り込んでいるLINEを使って子どもたちのSOSを受け止められる仕組みを作ることにしました。

たくさんの団体がLINEを使ったカウンセリングを始めてはいますが、カウンセリングを受け付けている時間が短かったり、日にちも限定されていたりと、受ける方のマンパワーの問題もあり、なかなか面で網羅することはできていないのが現状です。

私達ひまわりらぼは、LINEを活用し子ども達がSOSを出せる、出しやすい仕組みを地元の方々とチームを組み、地元に合ったやり方で子どもたちを救う – 24時間365日、命を守る仕組みを作りあげたいのです。

仕組みは大人が動きやすいように作るのではなく、あくまでも子どもの目線。

どのようにしたら子どもが求める時に求める手を差し伸べられるか、自分が苦しい時に「助けて」「もう我慢できない」「お腹すいた」「痛いよ」が言えて「大丈夫だよ」を言ってあげられる大人の集団になるかを考えました。

子どもの苦しみや悲しみに、休日も夜中もないのです。

誰にも助けを求められずに求める術すら知らなくて、自ら命を落とす子どもは一人も、一人も出したくないのです。

何も食べられない日が何日も続いたり、何日もお風呂に入っていない、着替えもしていない子が「助けて」が必要な時に言える場所を作るのです。

泣かなくてもいいことで泣く子を一人でも無くすこと。背中をさすってあげるお母さんの「ひまわりのような笑顔」を教えてあげたいのです。

目指すのは、虐待死0、児童生徒の自殺者0の世界

子どもたちが笑顔いっぱいでいられる社会、虐待死0児童生徒自殺者0の社会は夢なのでしょうか。

いいえ、そこを目指して一つ一つ積み上げていく限り、時間はかかるかもしれないけれど目標は必ず叶うと信じています。

諦めたらそこでおしまい。時間がかかったとしても、私が天に召されても志を同じくする仲間たちが、その思いを繋いでゆき、決して諦めないで進んで行けばいつかその日は来るかもしれない。諦めない限り可能性は0ではないから。

だから、決して諦めない。絶対に諦めません。

なぜ沖縄なのか

沖縄は14年連続、「離婚率が高い県」1位です。若年層の、妊娠してから結婚という流れは、いまでは珍しくありませんが、沖縄県の場合その年齢の若さが離婚率を高める要因になっていると言われています。

精神的にまだまだ大人になりきっていない若い同士の結婚が多い事で、小さなもめ事で離婚に発展するケースが多いと言われています。

離婚が多いだけに、父子・母子家庭率の割合も全国1位。待機児童数や非正規雇用率、生活保護受給世帯、学校給食費滞納率などにおいても全国1位。全国の平均時給902円のところ、沖縄は792円で最下位となっています。

これらの経済的背景が子どもの貧困にも大きく影響しており生活環境が荒れてしまったことが、いじめ、暴力、ネグレクトといった環境を作り出していると言われています。

私自身、沖縄と仕事の縁ができて18年目になります。カウンセラーとして多くの方々の心に寄り添ってきた事で沖縄の子どもたちの現実、大人たちの苦悩にも接してきました。

4人の子どもを育てた母親でもある私には、いじめで苦しむ子達の涙や、部屋の隅っこで膝を抱えて泣く子の声が聞こえてきてしまいます。

ご飯を食べさせてもらえない子どもがどれだけお腹をすかせているのか、シャワーもできずに汚れた服をずっと着ている子の汚れた髪にできた塊が見えてしまうのです。

それだけで、想像するだけで、居ても立ってもいられなくなるのです。なんとかしなくては。

そして、このような子どもたちは全国にたくさんたくさん、たくさんいる…だから全国に少しずつ、面で広げていかなければならないのです。

子どもたちの苦しみを数字で表して見ると危機的な状況であることがわかります。

でも、この数字はあくまでも「認知件数」、明らかになっただけの数字でしかありません。この数字の影にある真実の数字は一体どれくらいになるのでしょう。どれくらいの量の涙が流れ、どれくらいの眠れない夜があるのでしょう。

しなくてもいい我慢、不必要な苦労をしている子どもたちが心から笑える日を作ってあげたいと心から思うのです。

<数字で見る危機的な状況>